光英VERITASでは、すべての教科で課題解決のプロセスをトルネードのように繰り返し、“ 答えを求める学び”ではなく、“ 問いを持つ学び” を習得します。ICTを活⽤してその学びをつないで広げ、上昇していくイメージから「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」と名づけています。
核になるのは探究的な学びです。⼀般的に「探究」という⾔葉の意味は、「物事の本質やあり⽅を深く探って、明らかにしようとすること」です。本校では、「理数・サイエンス教育」、「英語・グローバル教育」の教科活動を中⼼に、⽂化祭や委員会、部活動、学年や学校の⾏事など、学校全体に学びを広げていきます。さらに校内にとどまらず、⼤学の研究室や企業、地域社会との連携など学校の外側にも学びを拡⼤していきます。学ぶ⼒が⼤きくなり、主体的な学びが円滑に⾏われるため、本当の意味の学⼒が向上していきます。
<課題解決のプロセス>
ひとつの問いについて、“答えが出たらそれで終わり”ではなく、「わかった」、「できた」と感じたことを出発点に、さらに学びを深めるため「課題解決のプロセス」を繰り返し、基礎知識を定着させ、応⽤⼒の向上をはかることができます。また、このプロセスを継続するうちに読解⼒、計算⼒、記述⼒、対話⼒、発表・表現⼒も⾝についていきます。
テーマ設定→情報収集→分析
ひとつの問いに対し、本やiPadを活用して調べたり、現地調査などを行って情報を集め、テーマについて分析。
課題発見→構想・解決策の策定
導き出した答えについて個人で考えたり、グループで話し合うなどの協働作業を行って課題を発見。その課題を解決するための構想を練ってレポート作成などを行います。
発表・表現→プロセスを評価
個人やグループでiPadを使い、課題解決の内容についてプレゼンテーションを行います。発表したらそれで終わりではなく、向上した点や問題点を振り返り、それを繰り返しながら基礎を定着させ応用力も身につけます。
ひとくちに「探究的な学び」といわれても、何をどう学ぶのか、何をするのかわからない⼈も多いと思います。光英VERITASでは全学年で“探究⽅法”を学ぶ「探究科」の授業を週1回⾏っています。「課題を解決する」や「⼈に物事を伝える」、「協働する」といった社会⼈になっても必要な探究の軸となるスキルを、教科書を離れた話題や、複数教科横断プログラムの中から⾝につけます。また、6年間、3年間の授業を通して、⾃分の考えや知っていることだけに興味をもつのではなく、視野を広げていくことができるので思考も深まっていきます。
<「探究科」の授業の実施例>
中学1年生 | 新聞づくり グループごとにテーマを決め、調べてまとめたことを新聞形式で発表し、お互いに評価するという一連の流れを体験。 生徒たちが対等に意見を言い合えるような関係づくりも構築します。 |
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中学校2年生 | 修学旅行にむけたグループ研究 何を知りたいのかという「問い」を具体化させたテーマを決定。 情報収集の方法や注意点、分析の仕方などを学び、プレゼンテーションを行います。 |
中学3年生 | 卒業研究 自分でテーマを決定し、探究プロセスに沿ってプレゼンテーションまで進めていきます。 繰り返すことでより深く学ぶ力がついていきます。 |
高校1年生 | SDGs(持続可能な開発目標)について 普段の生活の中であまり触れることのない、世界の平和・貧困・経済といったグローバルなテーマについてグループ研究を行います。 |
高校2~3年生 | 個人研究 1年から1年半かけて自分の進路決定に直結するテーマを見つけ、中学・高校の集大成となる研究活動を行います。 将来も探究し続けられる目標をみつけ、自己実現をする力が身につきます。 |