アメリカ語学研修④
アメリカ語学研修4日目です。現地校体験2日目です。
朝はホストファミリーの送迎で学校に到着。みんなと一緒にバディを待ちます。
学校が広すぎるのでバディとどうやって待ち合わせるんだろうと心配していましたが、生徒たちは互いに連絡先を交換しており、「I am here now.」と書いて場所の動画を送ったり、Google翻訳を使って詳細な場所を英語で連絡したり、あらためて生徒の適応能力、機能を有効に使う力はすごいと感心しました。
この高校は授業選択制なので、たくさんの授業の中から好きな授業を受講します。化学、物理、スペイン語、数学、美術、音楽、体育、歴史、整体のような授業もありました。
ある生徒が授業を受けている教室を覗いてみると「先生も座って!!」と。訳もわからず座ると、英語でフランス語の授業が始まりました。
「Bonjour!(こんにちは)」「ça va?(元気?)」と英語で説明されるフランス語、もう生徒も教員も頭がこんがりながらもなんとかついていきました。そしたら急に「Teacher come here.」と呼ばれみんなの前でデモンストレーションをすることに。
困惑しながらもなんとか乗り切り、無事A+(大変良い評価)をもらうことが出来ました。
そんな教員を見て笑っていたのも束の間、生徒に「Japanese student come here.」と。呼ばれることはないと思っていたのでしょう。とてもびっくりしながら前へ。緊張している様子でしたが、しっかりデモンストレーションを行い、無事A+をもらうことができました。よく頑張りました。
他にも、美術の授業や、生物の授業、自己分析の授業などを見学しました。みんな、日本の学校で習ったことのないものを英語で理解しようと努力していました。
もちろん先生が説明していることが理解できず、ポカーンと座っているだけになってしまっている生徒もいました。わからないものをわからない言葉で説明されて頭がパニックしてしまったのだと思います。自分は英語が理解できなくて、内容もわからず座っているだけになってしまったということを理解できただけでも成長だと思います。
しかし、座っているだけではもったいないです。アメリカ語学研修の目的を考え、明日は少しでも理解できるようにしよう、そのために、一生懸命ノートを取ってみたり、分からない単語は調べてみたり、バディに何やってるのと聞いてみようと思い行動できるとさらに成長できると思います。
一部ですが、生徒の授業の様子を載せます。
数学の授業を終えた生徒たちに話を聞いてみると、「面積の話をしてたけどよくわからなかった。」というので、そのことを数学担当の先生に伝えてみると「そんなことなかったよ。日本人の生徒たちは英語では伝えられてなかったけど、ノートに図や数字を書いてアメリカの学生に教えてくれてたよ。すごくよくできてたよ!!」と嬉しいお言葉をいただきました。(私のリスニング力が正しければですが...)
この言葉を聞き、すごく嬉しかったし、教員として誇らしかったです。数学が苦手と言う生徒も多いですが、自分が学んできたことが海外でも通用すること、英語がわからなくても別の方法で伝えられたこと、日本での日々の学習の成果があらわれたのではないかなと思います。彼らの自信につながってくれるといいなと願っています。
ちなみに、生徒たちは昨日は教員や日本人とすれ違うと「あ、先生〜〜」と手を振ってくれましたが、慣れてきたのかすれ違っても話に夢中でスルーの生徒が増えてきました。少し寂しいですが、学校の雰囲気にも、英語にも慣れてきた証拠なんじゃないかなと。
私も、英語は苦手(ほぼ出来ない)ですが、少しずつ耳が慣れ、相手の言っていることがわかるようになってきました。まだ、単語を並べて話すことしかできませんが、生徒も教員もアメリカに来てリスニング力が格段にあがったと実感しています。
明日も、自分がアメリカ語学研修に参加した目的を考え、有意義な時間になるよう過ごしてほしいなと願います。
では、Have a good day!!