アメリカ語学研修⑦
今日で仲良くなったバディ、バディの友達、慣れてきた学校とお別れです。
現地校の生徒会の生徒が、セレモニーを企画してくれました。
セレモニー会場の中には、ペットボトルでつくられたBVH(Bonita Vista High school)や、日本語で書かれた「来てくれてありがとう」の文字がありました。
前の記事にも書きましたが、生徒も先生も私たちを歓迎してくれて、困っていたら声をかけてくれて、笑顔で挨拶してくれる。彼らにとっては当たり前のことなのかもしれませんが、その行動が、不安でいっぱいだった生徒・教員に大きな安心感を与えてくれました。
初日はバディとうまく話せずにぎこちなかった生徒たちも、たった5日間ではありましたが、バディ以外にもたくさんの友達ができ、英語にも慣れ、バディとは翻訳機を使わずに、楽しそうに笑顔で会話をしていました。
この5日間のプログラムの中で生徒が大きく変わったなと思うことは、問いかけに対して反応するようになったことです。
アメリカに入国して初日、空港で犬を連れた警備員に「お肉とか生もの持ってきてない?」と声をかけられたのですが、その場にいた生徒は誰も反応せずシーンとしていたという話を取手の先生から聞きました。私が合流すると生徒は「先生〜生肉とか持ってきてない?って聞いてたよ〜」と伝えてきました。おそらく生徒たちには、英語で話してることはなんとなく分かるけど、何て答えればいいかわからない。誰かかが答えるだろう。先生が答えてくれるだろう。という気持ちがあったのだと思います。
アメリカ人生徒に混ざって1人で行動すると、授業も全員違うので自分で把握して行動しないといけない、誰かからの質問には自分で答えなければなりません。また、アメリカ人生徒は非常に積極的です。そのような雰囲気に慣れたのかもしれません。人任せにすること、誰かがやってくれるだろうといった様子はほぼなくなり、日本語でも英語でも問いかけると、今までだったら顔を見合わせて無言になり、しまいには「わかんない。」でしたが、今では、確かこんなだった気がする!と即座にレスポンスしていたが驚きでした。
ある生徒が、「アメリカの生徒たちは授業中全然寝ないですね。びっくりした。みんな真面目に受けてるの。服装とかはすごく奇抜なのに、みんな真面目に受けてる。」と言ってきました。その生徒は普段寝てしまうことが多いようですが、英語で難しく理解ができないアメリカの授業では寝てないそうです。理由を聞くと「結構立ち歩いたり、話し合ったり、場所を移動したりして寝る暇なんてない。あと、みんな頻繁に気軽に発言してて、それに対して発言したりしてたから。すごく面白かったし、なんかいいなと思った。いい意味で自由だった。」と。この生徒のように、語学力の向上だけでなく、アメリカの生徒のいいところを吸収できただけでもこのプログラムがこれからグローバルな社会を生きていく生徒にとって、有意義なものになったのではないかなと思います。
バディへの感謝の気持ちを手紙にして渡したいと、英語で一生懸命書いたり、プレゼントを準備したり、夜遅くまで作業をしていた生徒もいたようです。連絡先を交換をして、お別れした今でも英語でやり取りしている生徒もいるようです。たくさんの友達が出来て嬉しそうです。
バディと別れるのが悲しくて、涙を流している生徒もいました。
「また、来たい。」「ディズニーよりこの学校の方が楽しいかもしれない!」「帰りたくない。すごく授業が楽しかった。」「バディと話が通じて嬉しかった。」
たくさんのいい思い出と共に、アメリカの学校で学んだことを日本の生活でも、良いように取り入れて欲しいです。