第5回エッグドロップコンテストを実施しました
10月18日(火)の放課後、理科室にて、第5回エッグドロップコンテストを実施しました。
エッグドロップコンテストとは、卵を保護するプロテクターを作成し、高所から落下させる競技で、世界中で親しまれている理科実験です。
「エッグドロップ甲子園」などの大会があるほか、IB(国際バカロレア教育)のプログラムでも採用されている、「科学」と「ものづくり」を融合させた、学際的なプログラムです。
今回は、A3の紙を10枚と、セロハンテープ、はさみのみ使用可として、最軽量のエッグプロテクター作りを目指しました。
また、前回までは3階からの落下でしたが、今回は初めて4階からの落下に挑戦しました。
<告知ポスター>
本校では、今回が第5回の実施になります。中学1年生から高校3年生までの生徒を含む11チーム、総勢約40名の生徒が、創造性を発揮すべく集まりました。
毎回参加をしている生徒、今回が初めての生徒、学年を超えたチームなどさまざまでした。
開始前には、おのおのがどんなデザイン・構造のエッグプロテクターを制作するか、熱心に打ち合わせをしていました。
<作戦タイムの様子>
教員から概要やルールの説明があり、さっそく制作タイムです。
日没までの時間から逆算し、今回は40分の制作時間のあと、すぐに落下をさせ、戻ってからプレゼン・結果発表という流れになりました。
<教員からの説明>
開始の合図があると、一気に活動的なムードになりました。
分担を話し合うチームや、黙々と作業に入るチームなど、それぞれの作戦に沿って動き始めました。
<工作中の様子>
チームによって、デザインはさまざまです。
落下の速度をどのように減衰できるか、また落下の衝撃をどのように吸収するかがポイントとなるので、
それぞれに知恵を出し合い、作りながら形を決めていきます。
<パラシュート型のプロテクター>
<教員チーム>
完成したプロテクターは、卵を含めた重さをはかります。
保護に成功したプロテクターのなかで、もっとも軽いチームが優勝となるので、計量タイムは緊張感がありました。
<計量の様子>
さて、いよいよ落下です!
各チームの代表者1名のみが落下に向かい、それ以外のメンバーは落下地点の近くで見守ります。
<4階からの落下>
「3,2,1エッグドロップ!」のかけごえとともに、次々に落下させていきます。
<落下の様子>
パラシュートが機能し、ゆっくりと着地をすると、生徒から歓声が上がりました。
落下したものは、すぐさまメンバーが回収しに行きます。
卵が無事かどうか、手の感触で確認していました。
<卵の安否を確認する様子>
すべてのチームが落下し終えたら、教室に戻ってコンセプトプレゼンと結果発表です。
それぞれのチームがどのような作戦でプロテクターを作ったのか、落下前の写真とともに説明を行いました。
中学3年生のチームは、どうしたら軽いプロテクターを作れるのかについて夏休みから研究を重ねていました。
じゃばらの構造に手間がかかることから、前回は2名での参加でしたが、今回は4名で参加したとのことです。
試行錯誤を重ね、改良を重ねていく姿は、まさに探究活動そのものでした。
回を重ねるごとに、生徒の工夫も高度なものになってきていることを実感しました。
このチームは、80gで第2位でした。
<プレゼンの様子>
生徒のプレゼンより
「できるだけ軽くて、卵が割れなければいいと思って作りました。円錐状にして、とがった部分を着地させることで、衝撃の吸収を和らげました。
とがった部分はつぶれちゃっているけど、卵は無事というものを作りたくて、内部に柱を立てたり、上にクッション性のあるものを付けたりしました。」
落下させたあとのプロテクターは、計画通りとがった部分がつぶれ、卵は無事でした。
また、こちらの高校生チームは74gと最軽量であり、みごと優勝しました。
また、説明を聞いた後、参加生徒によるデザイン賞の投票がありました。
デザイン賞は、ユニコーンを表現した中学生チームが受賞しました。
<デザイン賞チーム>
優勝チーム、デザイン賞受賞チームにはアイスクリームの景品がありました。
力を合わせて勝ち取った景品!おいしさもひとしおでしょう。
<優勝チーム>
次回、第6回エッグドロップコンテストは、来年度に予定しています。
今回の結果を踏まえ、さらなる高みを目指して研究を重ねてほしいと思います。